山川菊栄(1890〜1980)
1890(明治23)年東京に生る。女子英学塾(現津田塾大学)を卒業、26歳で社会主義者の山川均と結婚。「廃娼論争」、「母性保護論争」、「社会主義論争」、「産児調節論争」、「無産政党女性綱領論争」、「労働組合婦人部論争」など、多くの論争に参加。切り口の鋭さ、知識の豊富さ、論理の厳正さは抜群。その主張は、例えば階級支配と性支配の差別の重層性に切り込むなど、今日の課題に通ずる先駆性を持った。
1947年、初代・労働省婦人少年局長となり、女性と年少労働者のための「保護・福祉」行政に奮闘。その後、「婦人の声」を創刊し、また婦人問題懇話会設立し「婦人問題」研究の後進を育てた。
1975年には「幕末の水戸藩」で第2回大仏次郎賞受賞。1980年(昭和55)年死去。